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Binanceの指値注文と成行注文の違い

Binanceで暗号資産を売買する際、少なくとも2種類の注文タイプに出会います:指値注文と成行注文です。多くの初心者はこの違いがわからず、すべて成行注文で済ませてしまったり(価格面で損することがある)、指値注文を出したのにいつまでも約定しなかったり(急いでいる時にただ待つだけ)といった問題に直面します。

この記事では両方の注文をわかりやすく説明し、どんな場面でどちらを使うべきかをお伝えします。

成行注文:すぐに売買したい、今すぐ

成行注文とは「価格はいくらでもいいから、今すぐ買って/売って」という注文です。

いくら使いたいか(購入時)、またはどれだけ売りたいか(売却時)を入力するだけで、システムがその時の最良価格で即座に約定します。

Binance公式サイトまたはBinanceAppで取引ページにアクセスし、注文エリアで「成行」を選択すれば利用できます。

成行注文の特徴:

  • 即時約定: 市場に売り手がいれば、ほぼ瞬時に約定する
  • 価格の設定が不要: システムが最良価格を自動マッチング
  • 約定価格が完全にはコントロールできない: 注文時に表示されている価格と実際の約定価格にわずかな差異が生じることがある

具体例:

BTCの現在価格が70,000 USDTだとします。700 USDTで成行買い注文を出すと、システムは即座に約0.01 BTC(700 ÷ 70,000)を購入します。実際の約定価格は70,001や69,999など、わずかなずれが生じます。

成行注文を使うべき場面:

  • 急いで売買したい、待ちたくない場合
  • 取引量の多い主要銘柄(BTC、ETH)ではスプレッドが小さいため、成行注文でもほとんど損しない
  • 相場が急変動している時にすぐに逃げたい場合、成行注文が最速

指値注文:この価格で買いたい、待つ覚悟がある

指値注文とは「XX円で買いたい/売りたい。その価格になったら約定して」という注文です。

価格と数量を設定し、市場価格が設定した価格に達すると自動的に約定します。価格が届かなければ、注文はそのまま待機し続けます。

指値注文の特徴:

  • 価格をコントロールできる: 約定価格を完全に自分で決められる
  • すぐには約定しない可能性がある: まったく約定しないこともある
  • いつでもキャンセルできる: 気が変わったらそのまま取り消せばいい
  • 手数料が安い: 指値注文がMakerとして約定すると、成行注文より手数料が安くなる

具体例:

BTCの現在価格が70,000 USDTだとします。高いと感じて68,000まで下がってから買いたい場合、指値買い注文を出します:価格68,000 USDT、数量0.01 BTC。

注文を出した後、BTCが68,000まで下がれば自動的に約定し、680 USDTで0.01 BTCを購入できます。もしBTCが70,000から75,000まで上がってしまえば、注文はずっと待機状態のまま約定しません。

指値注文を使うべき場面:

  • 目標価格が明確で、待てる場合
  • 現在の価格より安く買いたい、または高く売りたい場合
  • 急いでいない場合
  • 手数料を節約したい場合

MakerとTakerとは

この2つの用語は指値注文と成行注文に密接に関連しています:

Maker(メイカー): 注文がすぐに約定せず、注文板に載って他の人が取りに来るのを待つ場合、あなたはMakerです。ほとんどの指値注文はMakerになります。

Taker(テイカー): 注文がすぐに既存の注文と約定した場合、あなたはTakerです。成行注文は必ずTakerになります。

なぜ区別するのか?手数料が異なるからです。BinanceではMakerの手数料がTakerより安く設定されています。デフォルトの手数料率は:

  • Maker手数料:0.1%
  • Taker手数料:0.1%

デフォルトでは同じ率ですが、BNB割引やVIPランクがあるとMakerとTakerの手数料差が顕著になります。VIPランクが上がるほどMakerの優遇が大きくなります。

スリッページとは

成行注文を使うと「スリッページ」という概念に出会います。

スリッページとは、期待した約定価格と実際の約定価格の差のことです。なぜ起きるかというと、「購入」ボタンを押してからシステムが注文を処理するまでの間に市場価格が変わっている可能性があるからです。

スリッページが大きくなる状況:

  • 相場が急変動している時(暴騰や暴落)
  • 取引量の少ない銘柄(注文板が薄い)
  • 注文金額が非常に大きい場合

スリッページが小さい状況:

  • 相場が安定している時
  • 取引量の多い主要銘柄(BTC、ETH)
  • 注文金額が大きくない場合

BTC/USDTのような取引量が非常に大きい通貨ペアでは、通常スリッページはほぼ無視できるレベルです。しかし、マイナーな銘柄を取引する場合はスリッページが目立つことがあります。

実際のシナリオ比較

シナリオ1:通常の相場でBTCを購入したい

BTC価格が70,000付近で安定して推移している。買いたいとする。

  • 成行注文: 1,000 USDTを入力して購入ボタンを押す。数秒で約定し、約0.01428 BTCを購入。シンプルで素早い。
  • 指値注文: 価格を69,800に設定して1,000 USDTを入力。70,000はやや高いと思い、200安く買いたい場合に69,800で待つ。ただし価格が69,800まで下がらなければ購入できない。

アドバイス: 現在の価格で問題ないなら成行注文が楽です。もう少し安く買えそうだと思うなら、指値注文を出してみるのもありです。

シナリオ2:暴落時に底値拾いしたい

BTCが70,000から突然65,000に急落。底値で拾うチャンスだと考えた場合。

  • 成行注文: 即約定し、この価格帯で確実に買える。ただし暴落時はスリッページがやや大きくなる可能性がある。
  • 指値注文: 例えば64,000に設定し、さらに下がることを期待する。本当にそこまで下がれば得するが、64,500で反発して注文が約定せず、チャンスを逃す可能性もある。

アドバイス: 現在の価格が十分に安いと思いすぐに買いたいなら成行注文。まだ下がると判断するなら指値注文。

シナリオ3:売却して利益を確定したい

保有するBTCの取得原価は65,000。現在72,000まで上昇。75,000で売りたい場合。

  • 指値注文: 75,000で売却する注文を出す。75,000に達したら自動的に売却され、利益が確定する。
  • 成行注文: このシナリオには不向き。今すぐ売りたいのではなく、特定の価格を待ちたいので。

アドバイス: このケースは明らかに指値注文が適しています。

シナリオ4:損切りでさらなる損失を防ぎたい

BTCが70,000にあり、下落が心配。68,000で損切りしたい場合。

この場合、指値注文も成行注文も最適ではありません。必要なのは「ストップ指値注文」または「ストップ成行注文」――条件を満たした時に初めて注文を出す条件付き注文です。Binanceには専用のストップ注文タイプがあります。

初心者へのアドバイス

初心者の方は、まず成行注文だけ使えば十分です。市場と取引のリズムに慣れてきたら、指値注文を使って売買価格を最適化し始めましょう。

一つの黄金ルール:取引量の多い銘柄なら成行注文で問題なし、取引量の少ない銘柄はできるだけ指値注文を使う。マイナー銘柄は注文板が薄いことがあり、成行注文のスリッページが大きくなりがちだからです。

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